吉兵衛は「人の心の声を聞くことができる」という不思議な耳を持つ探偵記者。

ある日彼はその性格が災いし、「日本一迷宮入り事件の多い町」に異動させられる。

そこで少年探偵、キャバレーの歌姫、カリスマファッションリーダー、大泥棒、

インチキ坊主や喋る犬など、個性的な面々に翻弄されながら、

今世間を騒がせている奇妙な事件について調査を始める。

それは被害者の全員が、殺されたあとに耳を切り取られていることから、

「耳無し連続殺人事件」と呼ばれていた。5年前の「遊女失踪事件」で

殺された遊女の霊の仕業だとおびえる町民に対し、吉兵衛は人間の仕業と考え、

数名の関係者に聞き込みを開始する。

しかし関係者のうち一人が何者かに襲われ、吉兵衛は犯人扱いされてしまう。

やる気を失い、町を去ろうとする吉兵衛。

そんな彼の前に予想外の人物が現れる―――





「まず一つ言わせてもらうと。あなた幽霊ではないよね」

「いえ幽霊ですけれども」





笑いあり、涙あり、お色気あり、歌あり、ダンスあり、殺陣あり!!

展覧劇場がおくる極彩色エンターテイメント!!!


―――あなたには、本当の声が聞こえますか。